西アフリカは現在もフランスの植民地?
弊社がお付き合いさせて頂いている西アフリカのベナン共和国。前回出張時に行かせて頂いた隣国のブルキナファソ。共に、フランス領だった。
皆さんご存知のとおり、アフリカ大陸の国境線は直線が多い。当時ヨーロッパの列強諸国が、定規を使ってアフリカを分割したからだ。
✳︎ベナンはナイジェリアの西の縦長の国です。
現地でいろいろな話を聞き、書けることと書けないことがあるけど、現在もフランスによる支配は実際に続いています。
諸問題の中で、一番の問題である通貨について、ganasさんの記事から引用させて頂きます。
ベナンを含む西アフリカはいまだにフランスの植民地――。最大の理由は、西アフリカの共通通貨セーファーフラン(CFA)がフランスで発行され、フランス政府がレートを管理しているからだ。
CFAの為替レートは1ユーロ=655CFAの固定相場だ。レートを決めるのはフランス政府。この不条理なルールの根拠は、「西アフリカ諸国の独立」を条件として1960年に交わされた条約がこう定めているからだ。
50年以上続く“フランスの植民地状態”だが、カマル氏によると、フランスがCFAを管理しているという事実を、西アフリカで暮らすほとんどの人は最近まで知らなかったという。
CFAの実情を西アフリカの人たちに知らしめたのは、フランスとベナンの両国籍をもつ汎アフリカ主義者の活動家ステリオ・カポ・チチ(通称:ケミ・セバ)氏だ。同氏は「CFAの廃止」を求め、同じ西アフリカのセネガル国内で、CFAの札を燃やす運動を2017年に展開。この運動は瞬く間に西アフリカ全土に広がった。
「CFAは、ベナンの経済と産業を破壊している。(CFAの為替レートをフランスに有利にすることで)せっけんから鶏肉まで、多くのフランス製品が安い価格でベナンに入ってくる。ベナンの製品は価格競争で勝てない。輸入に依存する状態が続き、その結果、ベナン経済は自立できない」
こうした事態をより深刻にさせているのは、西アフリカの政治家がフランスに逆らいたくてもそれは不可能に近いという事実だ。
「西アフリカ諸国の大統領はCFAを廃止したくても、それを言えばフランスに暗殺されてしまう。政治家はフランスの言いなりになるしかない。西アフリカは“経済的な奴隷状態”だ。ベナンを含む西アフリカはまだ独立を果たしていない」
「CFAの廃止こそ、西アフリカの真の独立だ。中央銀行をもって、俺たちアフリカ人が管理する通貨を作るべきだ」
西アフリカの人々が真の独立を果たせるように、微力ながら一緒にプロジェクトを続けていきたいです!
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